施工状況報告(三峰川小瀬戸第2堰堤改築工事)

query_builder 2023/06/23
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□ 三峰川最上流部での砂防堰堤改築

山岳森林部を源流とする三峰川は暴れ川としても知られていますが、洪水とともに流れてくる木(流木)の多さも心配な河川です。国土交通省ではこの流木対策にも積極的に取り組んできていますので、既存の砂防堰堤にジャングルジムのような鋼製スリットを増設する工事も多く発注されてきています。

当社では三峰川の最上流部小瀬戸第二砂防堰堤の鋼製スリット増設を行う工事を受注し、工事を進めております。

ちなみに、今の堰堤は平成4年に完成していますが、この時も当社が施工していることから何か不思議な「縁」を感じています。



小瀬戸第二砂防堰堤(平成4年竣工施設)




□ 三峰川の最上流部

ローカルフード「杉島ドーナツ万十」を製造・販売している奥原菓子店のある伊那市長谷杉島地区からは一般車両が規制されていますので、その先は許可車両だけしか入ることができません。杉島のゲートから切り立った山腹をぬうように車を走らせること40分(約18km)。仙丈ケ岳と塩見岳のふもとに位置する工事現場は、静かで自然環境豊かな場所にあります。

古くは森林資源の利用で森林鉄道(浦森林鉄道)が敷設されていましたが、廃線となって60年近くになるでしょうか。南アルプス、特に塩見岳への山岳登山の主要ルートとしてもにぎわった場所で、現場の近くには温泉宿(小瀬戸鉱泉・小瀬戸ノ湯・塩見荘)もあったそうです。

 

□ 地質

中央構造線の太平洋側、いわゆる「外帯(付加体)」になります。プレートが沈み込む時代に応じて様々な地質が帯状に形成されることから、複雑な構造となっています。そういうことから、三峰川には多くの種類の岩石が河原にあり、日本の岩石の約70%が観察(石ころウォッチング)できるともいわれています。

 

□ 安全・安心の創出

大水で流れる木(流木)は下流の橋などに1本がひっかかると徐々に漂流物がからまって、橋の流出や水位上昇による越水・浸水につながるほか、ダムへ流入するとダムの操作に悪影響を及ぼす場合もあります。いまある砂防堰堤(小瀬戸第二)を改築して鋼製スリットを設置することで、下流への流木を抑えることができます。

例えば令和38月の出水では、当社で施工した「黒川第4砂防堰堤」の鋼製スリットが流木をガッチリ補足して、災害の防止に大きく寄与したことが国土交通省のページで紹介されています。

着実な砂防施設の整備により土砂・洪水氾濫を防止(国土交通省 天竜川上流河川事務所)

 

□ 現在の状況

今年(令和5年)62日からの豪雨で現場までの道路が通行できなくなっています。現在道路を利用している各関係機関と協議を行い、復旧に向けた準備をしています。

林道の崩落状況

 

□ データ

工事名:令和4年度 天竜川水系小瀬戸第2砂防堰堤改築工事

発注者:国土交通省 中部地方整備局 天竜川上流河川事務所

工期(当初):令和5年4月3日から令和6年3月15日まで

工事概要:砂防土工1式、鋼製堰堤工1式、仮設工1


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