建設DXに挑む(小瀬戸第2砂防堰堤)
現在の状況
標高1200mの小瀬戸第2砂防堰堤の現場は一足早く厳しい冬の空気に包まれ始めています。
小瀬戸第2砂防堰堤では12月に入り、根固めブロックの配置が終了しました。根固めブロックは川の流水によって護岸が削られないように設置するブロックです。
護岸の大型ブロックは5段のうち3段まで、巨石や流木を捕捉する鋼製スリットも護岸側の配置が終わっています。
現在、残りの大型ブロックと反対側の鋼製スリットの配置を進めています。
- でっかい石が出て来た!
写真をご覧になって、気が付いた方もいらっしゃると思います。
護岸と根固めブロックを邪魔するように突出している大きな岩があります。
合計3つの岩が掘削作業中に現れました。サイズはそれぞれ違いますが、見えている部分で高さ最大約2m超、幅は最大約5mになるものがありました。
出現した岩はとても硬く安定しているため、根固めブロックに置き換える必要がないことがわかりました。
発注者の天竜川上流河川事務所と協議を行った結果、岩をそのまま残すことになりました。
写真測量で測定すること
岩の写真測量による測定も試みています。
写真測量とは、画像からモノの形状を取得する測量のことです。写真測量結果をPCで処理すると点群といわれる3次元データが出来上がります。
一般的に建設現場では、広範囲に計測する場合にドローンを使用することが多いです。しかし、小瀬戸第2砂防堰堤の護岸の上空には木の枝が覆うように伸びています。
上空に枝がある状態でドローンを飛行させることは墜落の危険性があります。
安全性を考慮して代わりに活用したものがデジカメです。
護岸は延長が約80mです。場所を変えて往復を何回も繰り返す作業は手間と時間がかかります。二人でかかった時間は約1時間30分です。ドローンで安全に飛行できた場合は約1~2分で終わります。
ドローンは、かなり効率的ですが、今回は仕方がありません。ドローンがいかに便利であるかを実感する作業でした。
デジカメで撮影された写真を元に作成した点群がこちら!
点群はPC上で拡大してみると色のついた点の集合であることがわかります。
下の画像は点群と3次元モデルを重ねたものです。
3次元モデルで作成した大型ブロックと岩が干渉している部分がブロックを据え付けられない部分になります。
(※ピンク色の部分)
小瀬戸第2砂防堰堤は現場から現場事務所、本社が遠く離れています。
建設DX(ICT)技術で複雑な形状が理解しやすくなるため、今後コミュニケーションツールとしても多くの場面で活用されることと思います。
池田建設では建設DX(ICT)技術を磨き、働き方改革を目指します。
今後の施工も安全と健康第一で取り組んで参ります。
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