デジタルとアナログの両立
東伊那地区護岸工事は天竜川の強烈で冷たい川風にさらされながら施工を進めています。
1月中旬には、ICT建設機械に3次元設計データを格納でき、掘削工事に入ることができました。
掘削工事では、ICT建機の活用によって少ない人数での掘削作業が実現し、効率化に繋がっています。
この工事では、日立のICT建機を導入しました。
この建機は「ここまで掘っていいよ」というガイダンスを表示するものから、もう1段階進化したものです。バケットが目標面に近づくと自動で停止することで掘り過ぎを防止し、目標面に追従するように制御するコントロール機能を持っているため、さらに操作性が向上しています。
また、安全性も向上し、衝突軽減アシストが搭載されているため、建機による衝突事故を抑制しています。
現在、掘削した法面に均しコンクリートを施工しています。均しコンクリートを施すことによって、凸凹した護岸の掘削面をきれいにします。
使用している建機の(水色の)バケットは法面バケットというもので、バケットの底が平らになっています。平らになっているバケットの底を押し付けて、法面を綺麗に整形しますが、この作業は熟練したオペレーターにしかできない作業です。
実際の作業には協力会社の宮坂組の方々が携わっていただきました。
宮坂組のオペレーターの方にどのように作業していらっしゃるのか聞いたところ、
「息を殺して作業している。建機によっては操作が振れてしまうから悩ましい。」とおしゃっていました。
動画で実際の作業をご覧いただきたいと思います。
本工事の護岸の均しコンクリートの設計は5cmの厚さとなっています。衛星の位置情報を使ったこのICT建機よりも、なんとオペレーターによる作業の方が施工精度が優れています。
このように、美しく法面を整形でき、設計通りに施工できるのもオペレーターの熟練の技と経験があってこその作業です。
そして、東伊那地区護岸工事では、日ごろから多くの一般の方々に堤防道路をご利用いただいていますが、道路にはこんな看板が設置されています。
上流側
下流側
本工事に尽力する工事関係者の写真が載っています。
「こんな人たちが楽しく仕事をしている建設現場」であることを、皆様にも身近に感じていただけると幸いです。
ICTの推進でデジタル化が進んでおり、助けられている部分もありますが土木現場にはデジタル化できない作業がまだまだあります。
しかし、熟練した技術を持つ人がICT建機に乗ることで、より一層、素晴らしい施工ができるという側面もありますから、デジタル化とうまく両立していくことが求められています。
- 参照
https://japan.hitachi-kenki.co.jp/products/new/medium-excavators/ZX200X-7/feature/ -日立建機 ZX-200X-7
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