芝平と法華道
弊社、池田建設株式会社が国土交通省から受注した「令和8年度 天竜川水系赤笹沢砂防堰堤管理用道路工事」ですが、赤笹沢がどこにあるのかわかる人は少ないと思います。
伊那市高遠町から山室川をさかのぼり、芝平分校跡ちかくになります。道は美和ダム横の諏訪神社から県道芝平高遠線を北へ進むことになりますが、狭く人里離れた場所ですから心細くなるかもしれません。
渓流の名前、赤笹沢は「あかざさ」なのか「あかささ」なのか定かではありません。
国土数値情報 河川データ(W05-08_20-g)では「名称不明」の沢となっていますが、信州暮らしのマップ(防災)で土石流危険渓流を表示させると「赤笹沢」と表示されます。
さて、地名の芝平(しびら)ですが、意外と難読ですね。
豊かな山林資源を基盤として、古くから人が住んでいたようです。「芝平山」という一帯は、山林資源をめぐり江戸時代から領地問題で高遠側と諏訪側で所有権争いがあって、江戸幕府評定所まで訴訟が及んだといいます。今でも幕府勘定奉行の資料「芝平山絵図」は高遠町歴史博物館に保存され、毎年7月の虫干しが行事となっています。
いっぽう、江戸時代から純度の高い石灰岩が産出したようで、明治時代まで芝平集落はにぎやかだったようです。豊かだった自然の資源も生活エネルギーの転換と採掘の終焉を迎え、昭和36年の伊那谷災害(三六災害)で大きな被害をうけると、集落は徐々に消失していきました。
現在は消滅集落かといえば、何軒かはその後の移住者や別荘などが点在しています。
↑人と暮らしの伊那谷遺産より
法華道は平安時代からの甲斐国(甲府)から西(京)への古い道。今でいえば、富士パノラマリゾート~入笠山~芝平みたいなコースがその一部になります。
現場近くには、法華道の看板や石碑を見ることができますが、本当にこの山道?と首をかしげたくなるようなルートです。
最近はクマとの遭遇も怖いので、ちょっと一人では行けませんが、興味はあります。下に紹介する「ザ・ジャパン・アルプス」のページをご覧ください。
↑現場近くにある「法華道」の案内看板
□ 関連・参考URL
〇 人と暮らしの伊那谷遺産プロジェクト 芝平石灰岩採掘場跡/芝平集落(天竜川上流河川事務所)
〇 カメラリポート 芝平石灰道を歩く(伊那谷ねっと)
〇 The Japan Alps 法華道 ルートガイド(一般社団法人 日本アルプスガイドセンター)
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