地図から地域を見る

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Googleマップ

↑Googleマップ

地図は私たちの生活に欠かせないものですが、近年は携帯端末から地図を見ることが多いのではないでしょうか(紙の地図を知らない世代も出てきそうです)。
現在位置も目的地も、ルート検索や評価の高いレストランの表示まで「検索」と「画像連携」という機能を手に入れた地図は、新たに高い利用価値を見出したのだと思います。私もランチする食堂選びに、写真付きの情報は参考にさせてもらっていますし。

明治初期に測量技術(精度)が飛躍的に向上すると、軍事目的を中心に参謀本部陸地測量部が地形図を整備し始め、大正~昭和初期に全国をカバーする1:50,000と1:25,000の等高線の入った地形図が刊行され始めます。


↑出典:国土地理院ウェブサイト(2026年9月1日アクセス)

現在ではこれを引き継いだ国土地理院の地形図は「電子国土基本図」という形でデジタル化され、私たちには「地理院地図」というウェブ地図で親しまれていると思います。
もしかしたら、皆さんは商業的なGoogleマップのようなサービスの方が、もっと身近に感じているのでしょうね。
地理院地図とGoogleマップの一番の違いは、等高線(設定を変えると表示可能)や崖などの地形表示の有無ではないかと思います。防災や登山目的には地理院地図、ルート検索や店舗検索にはGoogleマップといった使い分けでしょうか。

さて、地図を見るということで、色々見えてくることもあります。とくに、今の地図と古い過去の地図を見比べることは絵地図では限界がありますが、縮尺・精度が保証された地形図では完全に可能です。


↑出典:今昔マップ on the Web

そんなことを便利に実現しているのが「今昔マップ on the Web」です。この素晴らしい地図を整備した埼玉大学教育学部の谷 謙二教授は、惜しまれつつ2022年に若くして逝去されてたようです(マップの公開は継続しています)。
PCで見ると過去の地形図のマウス位置が現在の地理院地図に〇表示されるので、位置関係も正確に比較できて素晴らしいです。
伊那市中心にみると、古くは1911年のデータセットからあるのですが、残念ながら高遠町・長谷地区などの伊那谷東部は整備されていません。

実はもう一つ、素晴らしいサイトがあります。「地図・空中写真閲覧サービス」(国土地理院)です。
1:50,000の地図なら明治時代から閲覧できます。無料でユーザー登録しておけば最高画質でのWeb閲覧もできるので、古地図ファンには垂涎というところでしょう。
ちなみに、戦時中の米軍撮影の写真などの航空写真も探すことができます。

さて、このような便利な過去の地形図を閲覧しながらネット上で散策することができ、ひとり一人のアプローチで無限の楽しみ方ができると思います。
大正末期から昭和初期の地図では駒ヶ根~大鹿間に開設された壮大な索道(ケーブル)らしきルートが見えるとか、昭和39年に廃線となった黒河内と浦の林用軌道(森林鉄道)がわかるとか。明治・大正時代の伊那電気鉄道のルートをたどるなど(入舟にも駅があった!)。交通・鉄道ネタも楽しめますね。


伊那索道商事のケーブル支柱


↑南木曽町「山の博物館」で展示されている森林鉄道機関車両
(かつては三峰川の浦森林鉄道で営業していた車両)

暴れ天竜川・三峰川を見れば、川の近くの土地利用はごく限定的だったことも分かります。洪水氾濫で浸水する場所なのか・・・については別の機会に。
地名もよく見れば、池田建設株式会社が道路工事をしている場所の地名は「六軒屋」ではなく「六軒家」だったこととか。
個別に地図を細かく紹介したいところですが、地図・空中写真閲覧サービスではスクリーンショット(表示画面のコピー)も許されていませんので、この続きはご自身で楽しんでみてください。

□ 関連・参考URL
今昔マップ on the Web(故 埼玉大学教育学部 谷 謙二)
地図・空中写真閲覧サービス(国土地理院)

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