三峰川が氾濫したらどうなる?
先週のブログで、便利な電子地図について触れていました。日常生活でも便利な地図ですが、災害シミュレーションでも活用できます。
今年2026年4月に天竜川上流河川事務所から、ありがたい地図が公開されました。
「三峰川の洪水浸水想定区域図」です!
(天竜川上流河川事務所公式HP>防災情報:https://www.cbr.mlit.go.jp/tenjyo/disaster/map/index.html)
三峰川といえば、伊那市を流れる天竜川水系支流の一級河川ですが、この川が氾濫するなんて考えられません。しかし、この氾濫浸水想定区域図があれば、想像を絶するような自然災害が発生したときに焦らず冷静に行動できます。
この洪水浸水想定区域図の前提となる降雨は、「三峰川流域の48時間総雨量755mm」らしいです(説明文による)。とんでもない量の降水量ということはわかりますが、そんなことが本当に起きるのか現実的に考えられません。
弊社の技術部長によると、「千年に一度以上とされる降雨規模」ということらしいです。千年に一度ということは、起こりえない可能性の方が大きいということですが、ここ数年間の自然災害を考えると発生する可能性もあります。
三峰川氾濫は伊那市民の身近な河川です。伊那市日影の池田建設本社はその時にどうなるのか、確認してみましょう。公開されている氾濫浸水想定区域図によると、池田建設は浸水区域に該当しています。
水深は1.0m~3.0mとのこと。一階はほぼ浸水してしまいます。池田建設の一階は駐車場になっていますので駐車場と車や機械類が浸水する被害に遭うということです。
浸水した場合に想定される水深とともに、浸水継続時間(最大規模)も公開されています。池田建設の場合は、最大で12時間の浸水が発生します。
最悪の事態を想定してこその防災シミュレーションです。水深1.0m~3.0mという深さはなんとなくわかるかもしれませんが、せっかくですから池田建設本社の3Dモデルを使って視覚的にわかりやすくしてみましょう!
これは水がない状態の池田建設の3Dモデルです。
池田建設の正面玄関前は、駐車場よりも地盤が約1m高くなっています。
ここに、水深2mの水を設置してみます。
正面玄関の階段も水に浸かっています。ということは、会社の目の前の高遠線も少なからず浸かっていますね。氾濫浸水想定区域図によると、高遠線は0.3m~0.5mが浸水している想定です。
駐車スペースに4tトラックと10tダンプを配置すると、4tトラックはほぼ浸水してしまっていますし、10tダンプは水が運転席まで到達してはいませんが車が故障することに繋がりそうです。
駐車スペースよりも高くなっている正面玄関前には普通車を配置してみました。
車が窓まで浸水している様子を見ると、車からの早期脱出がカギになります。ここまで車が浸水してしまうと車内からの脱出は困難になります。水が窓まで到達する前に緊急脱出ハンマーを使うことで脱出できますので、車の中に一つ用意しておくといざという時の備えになります。
このような甚大な災害が起こった場合、企業で策定した災害時の対応マニュアルを確認して行動します。池田建設はBCP(事業継続計画)を策定していますので、これに沿って対応します。(池田建設は中部地方整備局から「建設会社における災害時の事業継続力認定評価 認定証」をいただいております。)
BCPは企業が自然災害や感染症などの緊急事態に直面した際に、重要な業務を止めない、あるいは止まっても早期復旧させるための事業継続計画です。
三峰川氾濫により、駐車場と機械類を収める倉庫が浸水してしまう場合は車両と機械類を高く安全な土地に早期避難させる必要があります。また、約12時間後に水が引いた後でも水に浸かった車両のエンジンを始動してはいけません。車両火災やエンジンの破損に繋がります。
あらゆる自然災害にできる限り対応するために、地図で確認して災害シミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。
池田建設でも、いざという時に地域のために動けるよう、引き続きBCP(事業継続計画)に基づいた備えを徹底してまいります。
NEW
-
query_builder 2026/09/16
-
地図から地域を見る
query_builder 2026/09/14 -
歳月の足跡をたどろう(第2回) ~令和元年度 環状南線交差点改良工事~
query_builder 2026/09/03 -
歳月の足跡をたどろう(第1回) ~令和4年度 天竜川樋口地区護岸修繕工事~
query_builder 2026/08/26 -
L型擁壁と重力式擁壁
query_builder 2026/08/18
CATEGORY
ARCHIVE
- 2026/093
- 2026/083
- 2026/074
- 2026/061
- 2026/051
- 2026/044
- 2026/031
- 2026/021
- 2026/013
- 2025/122
- 2025/112
- 2025/104
- 2025/091
- 2025/084
- 2025/074
- 2025/064
- 2025/053
- 2025/043
- 2025/034
- 2025/022
- 2025/014
- 2024/124
- 2024/115
- 2024/101
- 2024/094
- 2024/085
- 2024/072
- 2024/063
- 2024/053
- 2024/044
- 2024/036
- 2024/023
- 2024/016
- 2023/127
- 2023/114
- 2023/104
- 2023/094
- 2023/083
- 2023/073
- 2023/065
- 2023/052
- 2023/045
- 2023/034
- 2023/023
- 2023/014
- 2022/123
- 2022/113
- 2022/103
- 2022/093
- 2022/083
- 2022/075
- 2022/063
- 2022/053
- 2022/044
- 2022/033
- 2022/023
- 2022/014
- 2021/123
- 2021/114
- 2021/104
- 2021/094
- 2021/084
- 2021/074
- 2021/063
- 2021/052
- 2021/044
- 2021/034
- 2021/024
- 2021/014
- 2020/123
- 2020/111